ぼくの靴音

ぼくの靴音

作者:堂本 剛

出版社:集英社

出版年:2005/12

评分:9.6

ISBN:9784087804157

所属分类:行业好书

书刊介绍

精彩摘录

堂本剛という人間は、超が付く程ネガティブな動物です。僕という人間は、自分の意見をあまり云わず、他人の意見に不満を持っても、特に“触らず”な性格なのです。それで、ストレスなどという眼に見えない荷物が、知らぬ間に心の中に蓄積しやすいのだと発見しました。だから、もっと自分に優しく生きたい。僕のように、自分の性格に息切れを感じている人は数え切れない程居るでしょうが、僕は、最近、こんな自分でも好きだと想える時があります。それは、こんな言葉が浮かんだ時。“強い人間にならなくても良い。弱くたって、此処ぞという大切な瞬間に強くなれたら、それで良いんだ”とか、“強くなった分だけ、自分の痛みや他人の痛みに気付けなくなるのは嫌だ。柔らかい心を失う事が強さなら、弱いままで良い。弱い自分に感謝感謝だ”とか…。

——引自第7页


社会に出て仕事をしていると、嘘や矛盾といった、僕が大嫌いな場面を見掛けます。たとえ自分は大人になってもそんな場面は演じまい、そう胸に誓って生きて来ましたが、十九歳の今、この世界で自分を守る為、無意識のうちに自分が大嫌いな場面を演じている時がある。そんな時、我が身を責める自分と、なぐさめている自分とが、心の中で闘い続けます。最終的には落ち着くのですが、出来るなら、こういった自分には出逢いたくないものです。三十代、四十代の扉を開いた時でも、小さな幸せの詰まった鞄を力強く握り締めて進んで行きたいと思います。そう、子供が親の手を握り締める、小さな手の平と同じ力強さで・・・

——引自第9页

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